アダルトチルドレンについて
「私はアダルトチルドレンなのかな・・・」
「私はアダルトチルドレンかも知れない。」
そう思われるのは、今、あなたは生き辛さを感じ、その原因はご自分の育った家庭環境の影響ではないかと思われたからではないでしょうか・・・
あなたが思われたように、アダルトチルドレンは育った家庭環境によって、こころに傷を抱え、大人になってから生き辛さを感じてる人と言われています。
では、育った環境とはどのような環境なのか、アダルトチルドレンの特徴はどうゆうことなのか、これからアダルトチルドレンについて具体的にお話いたします。
アダルトチルドレンの原因とされる家庭環境とは、元々は親がアルコール依存症の家庭とされていましたが、現在は範囲を広げ『機能不全家庭』と言われています。
では『機能不全家庭』とは、どのような家庭かといいますと
- 身体的・心理的・性的虐待、ネグレクトがある家庭
- 夫婦不和、争いがある、親が留守がちなどの問題がある家庭
- 学歴、お金などのこだわりが強い家庭
- きょうだいの比較、存在否定、抑圧がある家庭
- 過保護、過干渉の家庭
などをあらわします。
このような機能不全家庭では、子供は正常な成長過程を踏むことができにくくなります。
そのため大人になっても、こころに傷を抱え、機能不全家庭で学んだ思考、行動、認知、価値観によって対人関係が苦手、社会に適応しにくいなどの生き辛さを感じる人生に繋がりやすいと考えられています。
次にアダルトチルドレンの特徴をお話しします。
アダルトチルドレンの方は、機能不全家庭内でのふるまいに、いくつかのパターンがあります。
- ヒーロータイプ:
- 周囲に「優秀」「しっかり者」と評価されようとがむしゃらに頑張ってきたタイプです。優秀でないと、人として価値がないと思い、良い結果だけに捉われています。
- スケープゴートタイプ:
- トラブルを起こすことによって、自分の存在を主張するとともに、自分が悪者になることで、本来の家庭の問題を逸らさせようとします。
- ロストワンタイプ:
- スケープコードタイプとは真逆で、おとなしく息を潜め、問題を起こさないことで家庭での役割を果たすタイプです。
- ピエロタイプ:
- 家庭に問題が起こると、おちゃらけたりして緊張を和らげようとするタイプです。家庭の中でムードメーカー的存在ですが、本心ではなく過度に周囲の空気を読んでいるだけで、仮面にしかすぎません。
- ケアテイカータイプ:
- 家庭に問題が起こらないように、家族の面倒を一生懸命みたり、家族間の調整役をこなし、ひたすら役に立とうとしているタイプです。
どのタイプにも共通なのは、機能不全家庭を補うためのふるまいと考えられます。
このようなふるまいが習慣化されていくことによって、次のような性格傾向が見られると言われています。
- 物事を白黒思考で、グレーゾーンを知らない
- ひとつの事にこだわる
- 物事をやり抜くことができない
- 過剰に責任感が強い、または無責任
- 楽しむことができない
- 依存心が強い
- 過剰に忠実心が強い
- 自分の思い通りにならないと、自分の感情の抑制ができない
- 衝動的
- 自分を批判し、自己評価が低い
- マイナス思考
- 人と親密になれない
- 人からの賞賛、肯定を求める
などです。
これまでの特徴をお話しいたしましたが、「私もあてはまるかも?!」とご自分を投影される方は少なくないと思います。
では、誰もがアダルトチルドレンなのでしょうか
アダルトチルドレンは病名ではありません。
そのため正式な定義や診断基準はありません。
また、アダルトチルドレンという概念が、社会生活の妨げになっていると否定的見解を示す専門家もいます。
100%完璧な家庭の存在は難しく、どこの家庭にも問題はあると思います。
ということは、アダルトチルドレンの要素を持っているということになります。
どのように向き合えばよいのでしょうか
生き辛さを感じ精神的無理を続けていると、うつ病をはじめ、パニック障害・強迫神経症・心身症などの精神疾患などの大きな問題につながりかねません。
生き辛さをお持ちなのは、とても辛いことです。
これからへの不安感も大きいと思います。
その生き辛さとなっている要因を軽減し、弊害を取り除くためにmirakulはあなたと一緒に考え、具体的解決を提案いたします。